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第七十九話 朝になっても

Author: 白蛇
last update publish date: 2026-10-10 17:04:58

 カーテンの隙間から差し込む光に、凜りんはゆっくりと目を開けた。

 見慣れた寝室。

 身体にはまだ、昨夜の温もりがわずかに残っている。

 耳を澄ますと、隣から寝息が小さく聞こえてくる。

 視線を横へ向けた。

 理玖りくが安らかな表情で眠っている。

「……凜」

 理玖がぼそりと零した寝言に、昨夜の記憶が蘇る。

 触れた唇。

 抱き締められた身体。

 そして――。

『……もう終わり?』

――っ!

 凜は毛布を引き上げて包まった。

――うち、何言ってんの……。

 思い出しただけで耳まで熱くなる。

 昨夜は何かを考える余裕なんてなかった。

 けれど朝になってみると、恥ずかしいことばかりを次々と思い出してしまう。

 毛布から目だけを覗かせて、理玖を見る。

 まだ眠ってい
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